小児歯科では、お子様の虫歯予防、虫歯の治療などを行います。
小児歯科は一般歯科とあまり変わらない治療内容のように見えますが、実際は成人の患者様に行う治療とお子様では、大きな違いがあります。

一般歯科と小児歯科の違い

日々成長されるお子様は、顎や歯も成長しています。小児歯科では、そういったお子様の成長を踏まえた上で、将来問題になることを未然に防ぎ、お子様の健やかな成長をお手伝いする事が小児歯科治療の大きな目的です。

虫歯になりにくい歯にするためには、日々の歯磨きや習慣を見直し、しっかりと予防処置を行うことがとても大切です。

フッ素塗布

フッ素とは体に吸収される自然に存在している物質で、歯を丈夫にするものです。 フッ素塗布とは歯面にフッ素を塗ることにより、歯を酸に溶かされにくくし、歯の再石灰化を促進させ、 虫歯になりにくくする処置のことです。

フッ素に関する注意点

• フッ素を塗布した後は、30分間飲食を控えて下さい。
• フッ素を塗れば100％虫歯にならない、というものではありません。
• フッ素を塗布しても歯磨きや食生活に気を配らないと虫歯になってしまいます。
• フッ素は即効性はなく、繰り返し塗布することで効果が現れます。

シーラント

奥歯の表面の溝は歯垢が溜まり易く、虫歯になりやすい場所です。 シーラントとは、その虫歯になりやすい場所を虫歯になる前に白いレジンという歯をつめる時に使う材料と同類のものを使って埋めてしまい、虫歯菌が入り込まないようにする処置のことです。
生えて間もない奥歯の永久歯（六歳臼歯）は磨きにくく、特に虫歯になりやすいので有効な予防方法といえます。

正しい生活習慣と定期検診

1. 「だらだら食いをしない」
2. 「甘いものを摂り過ぎない」
3. 「正しい歯磨きを行う」
4. 「よく噛んで食べる」

虫歯予防には正しい食生活が一番大事です。 毎日のちょっとした努力で虫歯は予防出来るのです。 ブラッシング指導、定期検診と一緒に指導を受けましょう。

乳歯と永久歯では、同じように虫歯菌にさらされてもその症状の進行具合等がかなり異なってきます。

まずはその性質についてですが、乳歯は永久歯と比べて半分くらいの硬さしかなく、さらに酸に弱くなっています。そのため、虫歯菌が酸を放出した場合は簡単に虫歯になって歯に穴が開いてしまいます。
またそういった事情から、乳歯は永久歯と比べて虫歯が進行するのも早くなっています。さらに乳歯の虫歯は、隣り合っている歯やかみ合わせの時に重なる歯などに多発する傾向があります。
そして乳歯の虫歯最大の特徴は、かなり進行していても痛みを感じないことがあるという点です。永久歯の場合ならかなりの痛みを感じるであろう虫歯でも、乳歯の場合にはあまり痛みを感じないことがあるのです。

以上のように、乳歯には永久歯に対して虫歯になりやすい半面、自覚症状が出にくいという性質があります。お子様の歯の健康を守るためには、定期的に歯科検診を受けることはもちろん保護者の方が頻繁にお子様の歯をチェックして、以上がある場合にはすぐに歯科医院を受診することが大切なのです。