歯周病の原因と症状について
歯周病は歯を失う原因になるばかりでなく様々な全身疾患の発生や重症化に関与してしていることがわかってきています。人生100歳時代を健康的に過ごすためには歯周病対策をしっかりと行い、メタボリックドミノの最初のドミノを倒さないようすることが急務になっております。歯周病はどのような原因でどのように進行していくのか見ていきましょう。
歯磨きをしない、あるいはしていても不充分だと歯垢(プラーク)という細菌の塊が歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)にたまり、この菌が繁殖することで周りの歯茎や骨に悪影響を及ぼすようになります。
これが歯周病の原因です。最初は歯茎が赤くなったりする程度でほとんど自覚症状らしきものはありませんが次第に歯ぐきが赤くブヨブヨとした感じになって出血しやすくなってきます。そして細菌による毒素の炎症がもっとひどくなると膿がたまり腫れてきて痛みを伴うようになってきます。膿がたまることで口臭もひどくなってきます。このような状態が慢性的に続くと歯を支える歯槽骨が溶かされ歯を支えきれなくなって最終的には歯が抜けてしまいます。
歯周病の原因は歯垢だけでなく歯垢を放っておくことで石灰化した歯石もその原因になってきます。歯石は歯磨きだけでは取り除けないため、歯科医院で定期的に除去してもらわなければなりません。歯垢や歯石をためていると歯周ポケットが深くなり、さらにそこに歯垢がたまりやすくなって、ご自身の歯磨きだけでは歯垢を完全に取り除くことができなくなります。
また、間接的要因としてストレスや喫煙などの生活習慣や、糖尿病などの病気によって免疫機能が落ちていると歯周病はさらに進行しやすくなります。
以上のように歯周病は直接的要因と間接的要因が複合的に作用し合いながら進行していきます。これらの要因を排除していくことこそが歯周病予防の第一歩なのです。まだ予防歯科を始めていないという方も今からでも遅くはありませんので是非お気軽にお問い合わせ下さい。