【唾液の役割】
唾液は、単なる「口の中の水分」ではなく、私たちの健康を守るために欠かせない重要な役割を果たしています。
唾液の役割とは
・再石灰化の促進
唾液にはカルシウムやリン酸が含まれており、初期の虫歯で溶けた歯のエナメル質を自然に修復する働きがあります。
・口腔内の浄化作用
食べかすや細菌を洗い流し、プラーク(歯垢)の形成を抑えます。
・酸の中和作用
飲食によって酸性に傾いた口内環境を中性に戻し、虫歯や歯周病の進行を抑える役割があります。
・抗菌作用
唾液中のリゾチーム、ラクトフェリン、免疫グロブリンAなどが、細菌の繁殖を抑える作用を持っています。
・潤滑・保護作用
口の中を潤し、歯や粘膜を傷つけにくくすることで、口腔トラブルの予防にもつながります。
唾液の分泌量は年齢やストレス、薬の副作用などで減ることがあります。
唾液の分泌を促すためには、よく噛むこと、水分補給、キシリトール入りガムなどが効果的です。