不潔な入れ歯のまま使っていませんか?肺炎の発症リスクは3.5倍に上がります。
入れ歯の清掃が不十分のまま使用する悪影響として粘膜に義歯性口内炎やカンジダ症の発生、部分入れ歯をご使用の場合、残っている歯が虫歯になったり、歯周病を進行させたりする原因にもなります。全身への影響として最も深刻な悪影響は誤嚥性肺炎で肺炎発症リスクが3.5倍になるとの報告があります。高齢者の死亡に肺炎が影響しているのはこのようなことが原因となっているのです。他には入れ歯で増殖した細菌が血流を通して細菌性心内膜炎や消化管感染症との関連も報告されています。このような弊害を知ると入れ歯の清掃をおろそかにしてはいけないことがお分かりになるかと思います。入れ歯の清掃は具体的には毎日就寝前に流水下で義歯専用ブラシを使いヌメリをしっかりとってその後は入れ歯洗浄剤に浸して除菌を行いましょう。入れ歯を専用ブラシで洗う時は研磨剤を含む歯磨き粉は使わないことが肝心です。それは入れ歯の表面が削れて細菌が増殖しやすくなるからです。入れ歯がきれいになったかどうかの判断基準は入れ歯表面を指で触ってみて、キュッキュッとするかどうかです。汚れが残っていると、ヌメヌメが残るのでそのように感じたら再度磨いて毎日清潔な状態でご使用ください。