過剰歯とは
正常な永久歯の本数は、親知らずを除いて28本ですがそれより少ないと先天性欠損、多いと過剰歯ということになります。日本小児歯科学会の調査によると永久歯の先天欠損の割合は10.09%、過剰歯の割合は5.1%という報告があり歯の本数異常という点では過剰歯よりも先天性欠損の方が多いという結果になっています。過剰歯の好発部位は上あごの真ん中で歯列の中に生えてきたり裏側に生えてきたり顎の骨の中に 埋まったままの場合があります。
過剰歯があることによる弊害として過剰歯の場合歯の形態が尖って小さいものが多く歯列の中に生えてくると見た目が悪くなる場合があります。また本数も過剰なため見た目が不自然な感じになります。
また過剰歯が生える場所が悪かったり骨の中に埋伏したままの状態になると正常な永久歯の萌出を妨げたり隣の歯の歯根を溶かしてしまい、正常な歯がぐらついたり神経が死んでしまう事がおきることもあります。
このように過剰歯をそのままにしておく事により悪影響があると判断された場合は基本的に抜歯することになりますが骨の中に埋伏していて悪影響の心配がなければ、そのまま経過観察する場合もございます。いずれにしてもレントゲンやCT撮影をして過剰歯の位置関係を確認の上判断することになります。